英語学習

英語を上達させたいなら合気道に似た行動をするのが近道

私の個人的な体験ですが、合気道歴10年ぐらいの人に技をかけてもらったことがあります。
その方は身長160cmぐらいで体重は50キロちょっと。
私は173cmで体重68キロ。
 
体重差10キロ以上あるのにポーンと転ばされ、床にベタンベタン這いつくばりました。
何をしても彼のなすがままで力を入れようにも入れた分だけ倍返しされるような感覚です。
 
かけられた側は何が起きたかわからないのです。
 
私だけでなく、体重90キロの元柔道家の友人もやってもらいました。
90キロもある男が宙に舞うんです。
 
あとでかけた技の解説をしてもらうとなるほどなーと思いながら、
「これって日本人で英語がうまい人がやってることに似てるかもしれん」という考えが出てきました。
その根拠をこれから話していこうと思います。
 
普通は格闘技は体重や身長差(腕や足のリーチ)が絶対的な差になるという点です。
技術は高くても先天的な体格差を埋めるのは厳しいのです。
 
体重60キロの選手が100キロの選手と試合をやっても勝てる見込みはないのです。
ボクシングやK-1、柔道など格闘技は体重別になっています。
 
英語ネイティブはK-1やボクシングで言えば、ヘビー級ファイター。
我々日本人はプロにはない、アマチュアのモスキート級(45キロ以下)の選手です。
 
まともにやりあったらどうなるか?
言うまでもなく即KOされます。
 
日本人英語学習者のイメージはヘビー級ファイターになる方法を探してるような感じです。
それもすぐに楽してというものを考えてる人が多いです。
 
格闘技では我々は生まれ持った体格を変えながら試合をすることはできません。
それは英語も同じで、日本人という英語を第二言語で学ぶしかない年齢である以上は
身長や体重という体格にまかせた戦い方では不利なのです。
 
しかし、合気道はそういった不利な条件でも問題なく相手を制することができます。
むしろ相手の力が強ければ強いほど、逆に利用して自分に有利に使うことができます。
 
元K−1の空手家ニコラス・ペタスが日本人が合気道を体験するという動画があります。


 
元々空手家としてバリバリのゴリゴリのパワーを持ってる格闘家でも合気道の技にかかると
何もできなくなってしまうのです。
 




 
この動画を見ていると、私は日本人が英語を使うなら、ヘビー級ファイターのような力押しより、
合気道のような非力(ネイティブ並には程遠い)な人でも相手の動きを読み、技をかけれるような戦い方(会話の仕方)が必要だと思いました。
 
実際に英語が上手い人は自分の言いたいことを遮二無二英語にしようとするよりも、
 
相手がこう言ってくることがあったら?→この表現から参考にすればこう返せる→ならこれを練習しよう
 
というふうにやってるパターンが多いです。
 
「自分はこういうことを言いたい」ということにこだわって、無理矢理でも日本語から英訳しようとはしません。
 
この話をすると、合気道のような英語のトレーニングのやり方は「受身で消極的だから嫌だ」と言う人がいます。
合気道を見ていると、受けの姿勢でいるのは単なる消極的とはまるで違います。
 
合気道で技をかけるには相手の動きや攻撃に合わせた返しを繰り出す必要があります。
あらゆる動きに対応できる合気道の達人はいろんな場面を想定して技の訓練をします。
 
英語もこれと同じで実際に使う場面を想定して返しを練習してる量が会話でどれだけできるかが決まります。
これは地味に訓練が必要です。
 
合気道のような英語トレーニングのメリットは
 

  1. 相手の技(英語で言ってくるだろう言葉)も学ぶことができる
  2. 返し技のバリエーションが増える
  3. 効率よくかつ効果的に会話の力になる

 
積極的に思いついた日本語を英訳することに労力を注ぐのは力技で45キロの選手が90キロ声のヘビー級の選手と同じ攻撃力を持った攻撃を繰り出したがってるようなものです。
我々日本人は英語ネイティブではない以上、英語では生まれ持ったヘビー級選手にはなれません。
 
しかし、合気道のような返し技に特化すれば、相手がヘビー級でも問題なく対処できます。
我々日本人は生まれ持ったヘビー級にはなれなくても、ヘビー級と戦えるようになる技があるのです。
 
そういうわけで合気道は英語のうまい人達に共通することがつながっていると思うのです。
 
 

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  • この記事を書いた人

だぶさん

大学時代に英語科を専攻。オーストラリアのワーキングホリデーを経験。 翻訳の仕事にも従事。英語学習の研究データと独自の実践データを組み合わせて見つけ出した英語上達の法則を紹介。

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