「自分は基礎的なことはやった」
と自負してる人で英文をチェックしてもらってないのなら、
基本はできてないと判断します。
理由は簡単。
ほぼ100%できるつもりだからです。
「7日間で中学英語をやり直す?」みたいなものが売れてます。
しかし、7日で中学英語のスキルを使いこなせるようにはなれません。
中学英語の大きなポイントは
- 現在形
- 現在進行形
- 過去形
- 過去進行形
- 現在完了形
- 現在完了進行形
- 関係代名詞
この7つの型を使います。
私はこの7つを基本7型と個人的に呼んでいますが、いまだに奥が深くて驚きます。
スポーツ、仕事、ダンスであろうと、基礎となるスキルは反復練習の質と量と決まります。
体力、筋力、柔軟性。
基本の動き。
スポーツの一流選手も、仕事ができる人も基本がきっちりしてます。
一流ほど、基本を大事にする。
これはどの分野でも共通しています。
基礎技術が高い人は応用力も高くなります。
応用とは基礎の上に成り立っているものだからです。
シンプルな基本形ですが、どれも使いこなすには練習が必要です。
もし、この基本7型を徹底的に練習して鍛え上げれば、かなりの英語が使えるようになります。
「やりすぎ!」と思えるぐらいしっかりやったら、英語ができないままでいることはありません。
英語が上達しない原因:2つの「つもり」が英語上達を遅くしている
中学レベルの英語だから、理屈は割とシンプルです。
シンプルだからこそ、やり方が甘い人が多い傾向があります
2つの「つもり」とは・・・
- やったつもり
- できるつもり
そうなんです。
もし、自分が「やったつもり」で「できるつもり」になってると、
自分のわかってない部分が完全に見えなくなります。
そうなると、先へ先へ進みます。
そして、伸びるどころか必ず上達しなくなり、行き詰まってしまいます。
「文法は勉強しました」という英会話学習者をチェックしてみると、
書いた英文はデタラメだったりします。
英文をさらっと見ただけでも
「わかってない」
「できてるつもりのやっつけ」
こういった部分がたくさんできてます。
「できるようになった気になってる」
「できるだろうと思っている」
こういう過大評価が後で落とし穴にハマります。
基本文法はやることを絞ってがっつり練習する
英語では上記の基本7型
- 現在形
- 現在進行形
- 過去形
- 過去進行形
- 現在完了形
- 現在完了進行形
- 関係代名詞
を徹底してやっておくと、過去完了形、that節などがでてきても楽です。
- 学習の仕方は項目を1つずつ行う
- 2つの項目(あるいは3つ)を混ぜたやり方
学習の仕方は項目を1つずつ行う
例えば、過去形。
過去形を練習するときはいろんな動詞の過去形を使ってみる
表現集にある表現を過去形を使って行う
など、基本の型にいろいろはめこんでみます。
基本単語から、ネイティブが使う表現までいろいろ練習します。
I spoke English
I loved him.
I asked out my mon's friend.
Jake spoke a smattering of Japanese.(片言の日本語)
He finally spilled the beans. Aoi was his girlfriend.(彼はついに秘密を明かした。葵と付き合っていたことを)
こんな感じで基本単語レベルから、ネイティブが使う表現までいろいろ練習できます。
spokeでもこうやって幅を広げられます。
いろんな表現と組み合わせて表現力を上げられる
これが基本練習のすごいところです。
「edを付けるから、もうわかった」とかそういうのは理解したうちには入りません。
使う練習をどれだけやったかです。
2つの項目(あるいは3つ)を混ぜたやり方
例えば、過去形と現在完了形の違いを理解して、使いこなすための練習ができます。
過去形
I cleaned my room.
現在完了形
I have cleaned my room.
同じような意味に聞こえますが、実は違います。
✕:I was here for 3 hours.(この使い方はできません)
◯:I have been here for 3 hours.
過去形と現在完了形の違いはこちらの記事で確認してみてください。
組み合わせるときは
過去形+現在完了形
未来形+未来完了形
過去進行形+過去完了進行形
のように比較して、違いを理解しやすいパターンがおすすめです。
時制の違いを理解するのにおすすめです。
基本文法の反復練習は幅が広がる!
基本文法の練習は上級者でも使えます。
上級者になっても、新しい表現を覚えるときは基本文法から入ります。
単純に過去形や未来形などの形にして練習してから、より複雑な文にしていきます。
このやり方はレベルが上がっても変わりません。
結局のところ、型がないと練習しようがないわけですね。
型になるものが基本文法です。
書いて練習しようと思っても、何を書くべきか迷います。
表現を覚えようとしても実践を意識しすぎると、どういう文にして使っていいかもわかりません。
まずは実践がどうとかこうとかではなく、型に入れる練習を重視します。
しっかりできるようになってから、実践を考えていけばOKです。
まずは意味のある文かどうかより、使ってみることが先決。
反復練習には慣れを作るレベルから、より実践に近づけたレベルまであります。
過去形に変えるだけでも使い勝手がいい表現などもありますから、
実際の場面を意識し過ぎる必要はありません。
まずはスペルと使い方を使ってみることで覚えるつもりぐらいでいてください。
この単純な反復は嫌でも覚えますから、後々になって効果を実感してきます。
高度な練習ばかりが上達する方法ではありません。
シンプルな基本をきっちりこなす。
これが遠回りに見えても一番近道です。