「あ?!もう!これ言いたいのに出てこない?!」
とイラっとしたり、悔しい気持ちになった経験があると思います。
これはプロの通訳になれた人でもいまだにあると言います。
プロでもこういう体験があるのだから、悪いことではありません。
とある通訳経験者に「言いたいことが言えない体験」について聞いたところ、こういう話をしてくれました。
「あ、私はこれが言えない。ラッキー!これで新しい表現の仕方を学べた♪と思うようにしてます」
すごくポジティブに捉えていました。
「知らないことに気づく体験をすることで学べる効果がグーンと高まるんです」
言いたいことが英語で言えなかったという体験は自分が知らないことに気づくいい経験でしかありません。
英語を使える量=自分が使えるように練習した量
言いたいことが言えなかった=自分はダメだからと考えてはダメ
知らない表現や使ったことがない表現は基本的には出てきません。
言い方が全く思いつかないということは今までやってきたことでは対処できないというだけです。
「自分はダメなんだ」に置き換えないようにしてください。
言い方を知らないものは出てこない
ただそれだけで、知らないことに気づいたら言い方を調べるなりして覚えればいいのです。
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「言いたいことが言えない体験」は学習を効果を高める
Michael Longという第二言語習得の研究者(メリーランド大学の教授)が「言いたいことが言えない体験は必要な気づきをもたらす」というふうに説明しています。
言いたいことが言えないという体験は必ず起こりますし、その体験で気づいた「わからないこと」が必要な学習に向かわせるきっかけになります。
- わかったつもりになっていたこと
- 言えるつもりが言えなかった
そういう気づきをもたらすのでしっかりとした定着に一役買っているのではないかと考えています。
私が直接英語学習を指導した方たちから
「会社で今やっていた単元のことを使うことがあったのに言えなかったんです!すごく情けなくなりました」
というような報告をもらうことがよくありました。
ご本人たちは自分がダメなんじゃないかと思ってしまって落ち込んでしまうことが多かったです。
それに対して私はよく「それはいい経験をしましたね」と返していました。
言いたいことが言えなかった体験は新しい学びのいいきっかけになります。
言えなかったことを言えるように学ぶのが英語学習の肝ですから。
落ち込みたくないからと実践を避ける気持ちがある人こそ知っておいてほしいことです。
言いたいことが言えなかった経験はプラスしかありません。
そういう経験をしても気にすることはありません。
プロですらもあるのだから、マイナスに考えずこれからも学んでください。