スピーキング

「英会話は積極的に話す」より反復練習の方が効果が高い理由

英会話=実際に英語で会話すれば上達する

 

「話してさえいえれば上達する」というアドバイスがよく見られます。

 

積極的に話せば何とかなるというやつですね。

 

イッテQの出川イングリッシュばりのメンタルでやれば、上達するという根性論です。

 

ハッキリ言います。

 

大間違いです。

 

英語を話す練習は反復練習こそ重要

 

「英会話=積極的に話す」ではダメな理由

 

スポーツで例えると、

 

試合をしまくれば上達する

という理屈と同じです。

 

これは上達しません。

 

例えばフットサル。

 

試合形式のことしかしてない人は何回試合しても上達していません。

 

技術を持っている人に勝つことは一生できません。

 

野球しかり。

バスケットしかり。

 

試合形式ばかりでは、技術は上達しないものです。

 

基本的な技術を練習してない人はすぐ頭打ちになります。

 

試合形式の練習は楽しいです。

楽しいからこそやったような気分になります。

 

バスケットボールの伝説のコーチ、ジョン・ウッデンは試合形式より、

反復練習を重視して成果を出してます。

 

試合形式の練習を増やしても成果は上がらないことを知っていたからです。

 

試合形式では技術の向上にはなりません。

 

目的は練習したことを不確実な状況や流れで使えるかどうかを検証するものです。

あくまで成果を検証するために行います。

 

試合は習得したスキルをどれだけ使えるかがプレイの質を分けます。

 

意識しても使えないスキルは使うことができません。

 

例えば、バスケの3Pシュートやフリースロー。

 

「積極的に」シュートを打ちさえすればうまくなるか?

 

NOです。

 

サッカーのフリーキックはただボールを蹴ればうまくなるか?

これもNOです。

 

確実に決まる確率が上がる練習をあらかじめやった人だけが上達する領域です。

 

ドリブルしかり。

パスしかり。

 

サッカーであろうと、バスケであろうとも同じことです。

 

これは英語でも同じです。

 

X英会話に通っていっぱい話せば英語がしゃべれるようになる

X外国に行ったら、英語をいっぱいしゃべれるから嫌でも上達する

 

こういう間違った考えをいまだに信じている人が減りません。

 

「実践こそが全て!」という考え方が危険なこと

 

そして、

 

反復練習が実践の効果を激増させる理由

 

2つのことについて解説をしていきます。

 

英会話における実践の意味は間違って理解されている

 

「英語はネイティブとたくさん話さえすれば上達する」

世間にはこの情報が誤解されて伝わっています。

 

実際は、

 

反復練習で何も考えなくても使える英語→ネイティブに使う

 

つまり、実践(実際にネイティブに話をたくさんすればいい)という考えが効果のないことをやってしまう原因です。

 

こういう間違った考え方が今でも浸透しています。

 

学校英語は実践がないから意味がないという批判が飛躍した理解です。

 

そもそも、英会話という言葉が効果のない学習を生み出しています。

 

世の中の多くの英会話に関する情報は間違いだらけです。

 

特に「積極的に話しましょう」というアドバイス。

 

これがまさにスポーツでいうところの

 

「試合をたくさんすれば上達する」というトンデモです。

X試合の数=上達度合→X英会話やった時間=上達度合

 

この図式がそもそもおかしい。

 

むしろ、上達を妨げる間違ったことをし続ける可能性の方が高いです。

 

うまいスポーツ選手は試合をする前に、反復練習をしっかりして試合をします。

 

練習したことがしっかりできてるか?

できるつもりになってないか?

 

この2つを確認するために試合をします。

 

例えば、バスケでは3Pシュートの成功率はシュート練習の質と量が決めます。

練習してない人間が試合でいきなり決めることはできません。

 

入っても、ただのまぐれ。

 

そんなものはいつでも試合で再現するのは不可能。

 

スポーツと同じで、英語も会話で出てくるのはまぐれはありません。

 

会話をしようと思っても、練習してないことは出てこない。

 

それにガッカリしてやる気をなくしてやめてしまう。

英会話スクールではそういう生徒さんが多いです。

 

練習してないことは実践では使えない。

 

いくらネイティブの講師でも出てこないものは身につけようがありません。

目の前にして、何も口から出てこない。

 

ただ、何もできない自分に嫌気がさしてやめたくなります。

 

英語が反復練習こそが実践レベルで使うための土台

 

実際の会話で使えるのは

『反復練習で意識しなくても使える英語』

だけです。

 

実践で使おうとした英語ではありません。

前もって反復練習したことだけです。

 

英語学習とは究極は反復練習で考えなくても使えるようになること。

 

考えないで使える英語の幅が増えるから、会話で詰まらなくなります。

 

反復練習で徹底したものは必ず身につきます。

 

積極的に話そうとするだけで英語が話せるようにはなりません。

英語を話せる人は必ず反復練習をしっかりやってます。

 

それもかなりです。

 

イッテQのご意見番ばりの積極性だけでは英語は身につきませんよ。

 

英会話スクールに通っても上達しない人は勝手に覚えると思っています。

 

そんな都合のいいことは起きません。

 

ただ、何もできない自分を思い知らされるだけです。

 

積極性は反復練習という土台があって、はじめて効果が倍増されます。

ここを間違えないようにしましょう。

 

ココがポイント

積極的に話すより、反復練習の方が効果は高い

 

これはスポーツ界でも実証されています。

 

この本が参考になります。

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

だぶさん

大学時代に英語科を専攻。オーストラリアのワーキングホリデーを経験。 翻訳の仕事にも従事。英語学習の研究データと独自の実践データを組み合わせて見つけ出した英語上達の法則を紹介。

-スピーキング
-,

© 2024 上達を確かなものにする英語勉強法がわかるサイト Powered by AFFINGER5