人間の脳は知ってることを雛形にして、物事を理解するメカニズムがあります。
これは言葉の音声でも同じことが起きます。
知ってることをベースにして無理矢理に当てはめて理解することがでてきます。
これが知ってる日本語に聞こえる空耳になってしまう原因です。
知らない言葉の音を知ってる日本語に置き換えます。
タモリ倶楽部でおなじみの空耳アワーはまさにこのメカニズムを楽しむ企画です。
有名な映画も空耳のおもしろいのがありますね。
爆笑しちゃいます。
空耳で英語を習得できるか?
ここからが本題です。
「空耳で英語を習得できるのか?」ということです。
こんな感じのやつですね。
ほったいもいじるな→What time is it now?
兄移住→I need you
などもあります。
確かにおもしろいです。
手軽で手っ取り早く、なれやすそうに思えます。
結論から言って、空耳頼みで英語を使いこなせるようになることは不可能です。
便利に見えて実は大きな落とし穴があります。
空耳で英語を覚える危険性
空耳で英語を覚える欠点
- 法則性がなく、応用が難しい
- 暗記する量が多すぎる
- 性格な発音が身につかない
この3点が大きな理由です。
空耳で聞こえる日本語には法則性がない
空耳で聞こえる日本語はあくまでそれっぽいということです。
上記で紹介した「兄移住→I need you」も実際に「あにいじゅう」と日本語で発音しても通じません。
空耳で日本語っぽいからと言って、日本語のままでは通じるものではないということです。
空耳英語はおもしろく、覚えやすいようなメリットもありますが、
実用的に英語を身につけるにはかなり遠回りになります。
空耳頼みでは様々な英語の文の発音が必要な会話では対応しきれないことを忘れてないでください。
あくまでネタとしてのおもしろさでは優秀ということです。
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