これを読まずに英語はするなコラム

ゲーム脳という無理解と英語の無理解の共通点

マスコミでは相変わらず「ゲーム」は悪という認識で世間を煽っています。

 

犯罪が起きて、その犯人がゲームを保有してると

 

「ゲームの影響」

 

というわけです。

 

もっともらしく聞こえて実は本質を捉えてないおかしな話。

 

そのおかしな話を「公共メディアが言うのだから」と

無批判に受け取っている人が増えている現実。

 

森昭雄教授が提唱した「ゲーム脳」という言葉ですが、

 

実際はその実験手法も穴だらけ。

ゲーマーは頭が偏っていて、脳にも良くない。

 

しまいには犯罪を犯すという悪の根源であるような印象を持たせてしまっています。

 

ゲームをしたがる子供さんを持つ親御さん。

 

あえて聞きます。

 

「子供が欲しがるから、渋々買い与えてる」

 

とか

 

「本当はゲームは悪いもんだ」

 

という思いを半分持ちながら、与えてませんか?

 

神奈川県はこの影響か「ゲームは悪影響前提!」という条例まで作ってしまい、

ゲームの販売には必要以上の規制まで加えてしまいました。

 

ゲームは悪。

 

それと同じように漫画も悪。

 

もちろんゲームにも功罪はあります。

 

ゲームは悪いもんだ」と思い込んでいるのは「ゲームをやったことがない人たち」なんです。

 

当の「ゲーム脳」を提唱した教授もゲームなんてほとんどやったことがない一人。

体験も伴わず、ゲームに理解の無い人が検証しようとしても、

実験方法そのものが穴だらけというのは当然なことです。

 

ゲームは悪。

という認識を持っている人はまずこの本を読んでみてください。

Kindle版では80円程度でした。

 


ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

 

ゲームを作ってる側の人からゲームのことがよくわかるコラムです。

 

自分で体験してない人が「権威」の“意見”を科学っぽいデータで検証しましたといえば、

 

「なんとなくそうなのか」

 

と思ってしまう人が多いので、間違った理解が浸透しているのが現状です。

 

ゲームは悪ってことにして、話を進めて、感情を煽った方がウケる。

 

公共のメディアでも客観性を欠いたそういう番組が作られていたこともあります。

 

本当に「知った上で見極めてんのかい?」と疑問を持ってしまう発言をする人が多いです。

 

ゲームは悪でしかないという偏った親御さんがいますが、

 

実際はゲームを批判する本音は別のところにあったります。

 

「自分ではなく、ゲームばかりになるので本当は寂しい」

 

とかそういう自分本位の感情を隠して、ゲーム脳の話を都合よく正当化の材料にしてしまっている。

 

そんな印象を持ってしまう親の人も少なくありません。

 

いつもどおりゲームをしていたら、理由もなく、親がカンシャク爆弾投下してきたという経験者は私の周りにも結構います。

 

自分では触らないので理解できない

理解できないものに子供が奪われている気がする

気に食わない

カンシャク爆弾投下Σ(゚д゚lll)

 

おじいちゃんおばあちゃんのお年玉で買ったゲーム機を母親に破壊された経験を持つ人もいます。

 

「突然わけもわからないうちに部屋に入ってきて、ゲーム機を投げつけて壊された」

 

残念ながら、その人の親御さんは今も息子といい関係になれていません。

 

「うっさいだけのヒステリーで超めんどくせえ」

 

と言われてます。

 

当のゲーマー息子さんは至ってまともな社会人です。

 

「ゲームばっかりしてると脳がダメになる」

 

そういう間違った認識が今だに多いことに驚きます。

 

ゲームを買い与えるだけでベビーシッター代わりにさせている親もいます。

 

子供の心に関心を持たない親だった場合、問題を起こしたケースがあっただけ。

 

全部悪いというのは極論です。

 

「こういうゲームをやらせると我が子がこうなってしまうかもしれない」

 

というおかしな認識を持つ人もいるわけです。

 

ゲームを通して子供にとっても学びがある。

 

私が子供から今もゲーマーであるからこそ、断言です。

 

忍耐と先を見通す目を養いました。

 

ゲーマーだったからこそ、ゲームで学んだことを勉強でも同じようにしてみようと思って今日に至ります。

 

ゲームってちゃんと観察してやっていくと作り込みがされていて、

映画や小説同様に奥が深いものがあります。

 

ゲーム脳の話と一緒で英語も同じことが言えます。

 

最近は「文法は日本人が英語をできない悪の根源」という認識を捨てて、

学ぶ人も増えています。

 

ところが実際は文すらにもできないレベルで書くことさえままないのに

「英会話重視」というおかしなものが主流です。

 

耳から学ぶ。

子供が学ぶように学ぶ。

 

とか、まだ言ってるわけです。

 

耳から学んでもチンプンカンプンなものをいつかはわかるようになると思って、

ただ聞き流しててもダメなものはダメ。

 

人間は見たいものを見たがる。

見たくないものは見ない。

信じたいものだけを信じる。(たとえ事実でないにしても)

 

そういう性質を持っています。

 

現実とは違っていても、自分に都合のいい方しか見ないようにする生き物であることが

それに拍車をかけているものです。

 

私がいくら「海外に行くだけで英語が身につくわけではない」と行っても、

経験してない夢見る子ちゃんは絶対反論してきます。

 

そういう人は経験して泣きを見るまで理解できないでしょう。

 

どうして学校教育でも英語を扱うのに、今だに英語できる人口が極端に少ないのか?

 

この疑問の根源に国民全体に浸透する「英語への無理解」が根付いてるように感じてなりません。

 

いい先生はこの「無理解」を脱却させることから始めるのですが、

「無理解である」という状態がわかってない人が求めることは違います。

 

「自分が理想とするやりたいやり方」=「自分がやってもいい自分都合のやり方」

 

にこだわり、英語そのものを見てないわけです。

 

英会話スクール側もこの「わがまま」を許容して「オーダーメード」的な個別レッスンを行うところもあります。

 

 

しかし、実際は成果が出ないだけで「本人がやっている満足感」に浸るだけです。

 

農業を見てみましょう。

 

土を無視して、砂に野菜植えますか?

水やり面倒だからと水をあげませんか?

雑草の除去はやりたくないから、やらないですか?

 

こんなことをしてたら、作物は育ちません。

 

作物を育ててるっぽいことをやらせても育たないものです。

 

英語もそれと同じことです。

 

無理解が好き勝手な「オレ流」を蔓延させて、

 

・肝である英語の仕組みと使い方

・人にどういう言い方をすれば伝わるのか?

 

この本当の理解が抜け落ちて、方法ばかり一人歩きしてる印象です。

 

「やりたいようにやらせてほめてやる気をなくさせず、続けさせる」

 

こういう短絡な指導方法してるところも多いです。

肝心の必要な部分はないがしろにされて、やりたい側の「やりたいやり方」ばかりが提供されています。

 

やりたくないことをやらせれば、やる気ををなくして

すぐやめてしまうからだそうです。

 

(そんな人をやる気なんてあった人って認めますか?)

 

いい先生は「無理解」の状態に挑みますが、やがて不可能のような感覚になり、先生をやめています。

 

本当のことを教えられず、運営会社の方針とやらで

本当のことを言えない状態にストレスを感じるわけです。

 

「ウソも方便をまかり通すようなところに英語を習ってもいいのかい?」

「その「ウソ」が自分の耳に都合がいいから、そっちにいくのかい?」

 

これらの質問にイエスな人は身につく実力もできてるつもりの

 

「ウソ」の錯覚程度がいいところです。

 

そういう人が自信たっぷりに「英語できます」と言って、

海外に言ったら、何一つ言えない自分に愕然とするものです。

 

ゲームでもやりたいようにやりたい放題してるだけの人は下手くそです。

ゲームはそんなに甘くありません。

 

RPGでもしたいことだけしかしない人はボスには勝てないです。

 

アクションゲームもしかり。

シミュレーションゲームもしかり。

 

考えて、方法を変え、やり方を変え、工夫するプロセスがあります。

 

それが脳にとっては刺激で楽しいわけです。

 

経験もしない、触ってもいない「無理解」で誰かのおかしな意見によって

 

判断してるのが今の日本国民です。

 

自分で経験してみてから、判断するという行動しない人が恐ろしいほど多いです。

 

理解した上で使う。理解した上で活用を考える

 

この原則を忘れて、「自分なりのやり方」にこだわってないですか?

 

成果が出ていなければ、まず自分の「無理解」から見直すという作業が必要です。

ちょっと苦しい作業ですが、そこからまず始めてみませんか?

 

  • この記事を書いた人

だぶさん

大学時代に英語科を専攻。オーストラリアのワーキングホリデーを経験。 翻訳の仕事にも従事。英語学習の研究データと独自の実践データを組み合わせて見つけ出した英語上達の法則を紹介。

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