英語習得の基本知識

英語学習において忘れることそのものは問題ではなく、思い出せる仕組みを作る重要性

記憶力がないから
すぐ忘れるし覚えが悪いから
忘れてしまった自分にガッカリしてしまう人は多いです。
語学=記憶力のよさ
忘れてしまうことが悪という認識をされています。
人間誰しも程度の差はあれど、忘れてしまうものです。
人間の脳は忘れるという遮断によって、他のことに集中できるようになっています。
人間の脳は全てのことを1度で何でもかんでも記憶していつでも思い出せるようにしてしまうことは不都合な仕組みをしているのです。
いちいち何でもかんでも記憶して思い出していたら、頭の中がゴチャゴチャになって不便です。
学習をしても忘れることで、また再度やり直したときに覚える力が増します。
記憶力がいい人でも完全に全てを覚えているわけではありません。
英語の学習は忘れた後からが本当に効果が高まります。

忘れるというのはどんな状態か?

記憶のメカニズムの前にまず「忘れる」という状態から話をします。
人間の脳はあらゆることを無意識に記憶します。
記憶はしますが、すぐに思い出せなくなります。
では、少し以下のことを思い出そうとしてみてください。
3日前に何を食べたか
5日前に同僚とした会話
10日前の3時頃に何をしていたか
結構忘れてませんか?
そのときはちゃんと覚えていたはずなのにいざ思い出そうとすると出てきません。
人間の脳は経験することのほとんどをあっと言う前に思い出せなくなるなります。
これは学習したことでも全く同じです。
その場は覚えているつもりでも3時間もするとすっかり忘れていたりします。
このようなことはいつでも誰にも起きます。
忘れるというのは決して記憶がなくなったわけではありません。
思い出せないというのは脳のどこかにはあっても思い出すための手段がない状態です。
Googleで検索しようとしてもほしい情報にたどり着く「キーワード」がなくて辿りつけないような感じです。
どこかでやったはずの表現や単語の意味が偶然にネットの記事を読んでいたりするときに思い出せないことがあるあります。
モヤモヤして出てこないというのは確かに記憶にはあるという証拠になります。
「記憶力がなさすぎてイヤになる・・・」という言い方で忘れてしまう自分は能力がないと嘆く人は「忘れること」がメカニズムとして備わっていることを知らないだけです。
こんな状態は英語の達人ですらも日常よくあります。

記憶には2つのメカニズムがある

記憶には「保存」と「検索」というメカニズムがあります。
保存は単純に覚えている程度のことです。
検索は覚えたことをいかに引き出せるかということです。
重要なのは保存そのものではなく、保存したものをいつでも引き出す「検索」ができるようになることです。
英語が使える人は「検索」できる状態をしっかり作り上げています。
やったことがうまく全然使えないという人は検索の力を引き上げて楽にできるようにすることです。

忘れたことを思い出す力がある

人間誰しも程度の差はありますが、完璧に何でも覚えてるわけではありません。
忘れたことは必ずしも忘れっぱなしでもありません。
不思議なことに何かのきっかけでフッと思い出すことがあります。
忘れたからといって完全にダメだと決めつける必要はありません。
忘れたことを思い出すきっかけを作り、忘れっぱなしにならないような仕掛けをすることです。
英語学習でノートを活用する基本中の基本はこれです。

思い出せる仕組みがないことが問題

忘れることそのものが真の問題ではなく、思い出せる仕組みを作って置かないことが問題です。
学習は若さと記憶力頼みではありません。
忘れたところから始まります。
若いから覚えがいいのと定着するかは別問題です。
忘れるのは当たり前です。
そこから忘れても問題ないようにしておかないから、忘れっぱなしでいつまでも残らないだけです。
だからこそ、私はあえてノートにわざわざ手書きで記録のように残すという手段を取ります。
今はデジタル機器がたくさんあって、書くだけなら、Evernoteやらメモ書きアプリなどいくらでもあります。
あえて、手書きを推奨するのは手で書いた方が何かと思い出すきっかけを作りやすいからです。
便利なデジタル機器はわからない単語や表現を検索するには便利ですが、
自分の頭の中に定着→いつでも引き出すという流れを作る場合にはあまり向いてるとは言えません。
誤字脱字を自動修正してくれるのでサラッと書き込みできてしまう反面、スペルを覚えにくいというデメリットもあります。
Evernoteは手書きしたものを画像にして貼り付けておくことはできますが、
基本は手書きして覚えるまで書き込むというのがやはり近道です。
多くのは人が語彙や表現を増やせないのは思い出せる仕組みを作るところをめんどくさがってはしょるからです。
これが上達を大きく減速させてる理由の1つです。
「めんどくさいし」という理由ではしょりますが、忘れたことを思い出すきっかけすらもないので忘れっぱなしになります。
めんどくさいことは記憶に残りやすいというメリットもあります。
あとで忘れたことを見直したときに、「ああ、このときめんどくさいって言いながら書いてたっけ」とかそのときの気持ちまでフッと思い出すことがあります。
脳に忘れていることを思い出すきっかけを与えるためにノートを使います。
そこには体験も重要になってくるのです。
そういうわけで思い出すきっかけを作る意味でも思い出せる仕組みが必要なのです。
忘れたことを嘆いてやる気をなくす人が多いですが、忘れたことそのものより、思い出せる仕組みを作ってないことを嘆くべきです。
思い出す仕組みを作っておけば、忘れることは怖くありません。

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  • この記事を書いた人

だぶさん

大学時代に英語科を専攻。オーストラリアのワーキングホリデーを経験。 翻訳の仕事にも従事。英語学習の研究データと独自の実践データを組み合わせて見つけ出した英語上達の法則を紹介。

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