これを読まずに英語はするなコラム

嫌がる子供に英会話を習わせてはいけない理由

以前、ネイティブの友人と一緒に子供英会話教室の手伝いをしたことがあります。

かれこれ10年近く前のことですが、そのときに気づいたことがあります。

 

子供たちは英会話教室に英語を学びにきてない子が大半だった

 

「楽しく学びましょうね」

 

ということでしっかりとしたものはやっていません。

 

ただゲームのような遊びチックなことをやらせて、時間が過ぎていくだけです。

 

それで、そこの子供たちは英語がしゃべれるか?

 

答えはNO

 

子供は記憶力もいいから、そこそこ単語やらは覚えてます。

 

でも、全くと言っていいほどしゃべれていなかったのです。

 

子供の感覚からすれば、

 

「アルファベットでゲームをして友達と遊ぶ場所」

 

ぐらいにしか思っていません。

 

 

「楽しそうなことをするばかり」で「肝心なこと」は何もしてない。

 

そういう教室がごまんとあります。

 

子供英会話教室の経験者で英語ができる子が増えたでしょうか?

 

成果を出してるのはほんの一部です。

 

その原因の1つに本当にやりたくて自分から行きたい子が少ないという理由があります。

 

「自分ができるようにならなかったから、せめて子供はできるようになってほしい」

 

という親の願望の押しつけで通わされている子が多いです。

 

自分のできなかったことを無理矢理子供に押し付けて、子供のためと言いながら、無理強いしてるに過ぎません。

 

「子供のため」という社会的建前として許される免罪符を振り回して子供の心を無視したやり方です。

 

子供に無理矢理ピアノや習字をを習わせるのと同じようなものです。

 

やりたいと思ってないのにやらせてるから、ちょっとでも壁に当たってしまうと泣き出してゴネます。

 

教室側もやめられると経営に支障が出るから、ゲーム感覚のお遊びばかりやろうとします。

 

肝心の身につける練習がおろそかになっていることが多いです。

 

ひどいところは毎回ゲームのようなお遊びしかしないところもあります。

 

理由を聞くと、

 

「難しいと思うと泣き出して授業にならない」

「簡単で誰でもできるゲームしかしない」

 

と言います。

 

やりたくない子を無理矢理入れるものだから、教育が教育として機能しません。

 

経営者が現場の先生にもそういうことをやらせるので、

現場の先生のやる気もなくなっています。

 

だから、子供英会話の先生はかなり定着率が悪いです。

 

「長く働いてくれる方を募集します」

 

という求人案内が多いです。

 

裏を返せば、長く働きたくないからやめている職場だということです。

 

やりたくないと思ってるのに親が無理矢理行かせている子が

やめないような仕組みに終始しています。

 

実際に私が手伝った教室で何人かの子供さんに聞きました。

 

「英語を勉強するの好き?」

「嫌い。でも友達と遊べるのは好き」

 

こんな子が何人もいたのです。

 

結局通わせている親が自分の勝手な願望を押し付けただけです。

 

特に英語を挫折した母親がよくやらかすことです。

 

嫌いと言った子たちは何年か通っているのに

ネイティブの友人が話しかけても言ってることが何一つわからないのです。

 

そして私に何と言ってるのか教えてくれというわけです。

ビックリですが、こんなものです。

 

ギャーギャーヒステリーに怒って叱りつけて無理矢理行かせてる親もいます。

 

「怒られたくないからとりあえず行ってるだけ」という子もいるのです。

 

やりたくないのにやらせてどうするんでしょうか?

身に付きはしないのに。

 

やりたくないことを無理矢理力づくでやらせると子供は拒否脳になり、

嫌なことをなるべくしないで済むようにますます画策するようになります。

 

 

私にこんな相談を持ちかけてきたある親御さん(母親)がいます。

 

「子供に英会話を習わせたいんです。小さいうちからやらせた方がいいって聞きました。

でも、うちの子は嫌だとわがままを言うんです。

今のうちにやっとかないとあとで苦労するし、身につかないから今のうちにどうしてもやらせたいんです。

連れて行っても泣き喚くだけで帰るというのです。

どうしたらやらせることができますか?」

 

私はこう答えました。

 

「ワガママなのはあなたです。意味ないからやらせることはしないでください。」

 

ブッタ斬ってあえて怒らせました。

 

彼女は気づいてないわけです。

 

自分のできなかった不満を子供に解消させたいがために押し付けているだけです。

 

子供は望んでないと本心を泣いて暴れることで表してるのに

それをさらに無理矢理押さえつけようとしているだけです。

 

この子はきっと将来大きく反抗するようになるか、

英語を一切拒絶するようになる可能性大です。

 

英語は子供が身につきやすいからといって、

自分から望んでない限り、無理矢理にやらせないことです。

 

子供英会話教室の経験者で英語嫌いになって、

ずっと拒絶するようになってるケースが実は多いのです。

 

ほとんどは「やりたくないのに無理矢理親に行かされて、行かないとヒステリー起こす母親」が原因のケースです。

 

教える側の立場としてやりたくない子を無理矢理いさせるために

おかしな努力を強いられる先生は楽しくなんかありません。

 

本当にやりたい子にとって、見せかけの楽しそうなことはほんとは必要ありません。

 

むしろそれは邪魔なのです。

 

やりたくないのに無理矢理やらせても身につかないです。

 

時間もお金も無駄だし、子供の心も傷つけるだけです。

あとに負の借金を抱えるだけです。

 

だから、教える側としてあえて言います。

 

「本当に本人がやりたいと言うまでやらせるな」

 

本当に子供のためというなら、無理矢理やらせないことです。

  • この記事を書いた人

だぶさん

大学時代に英語科を専攻。オーストラリアのワーキングホリデーを経験。 翻訳の仕事にも従事。英語学習の研究データと独自の実践データを組み合わせて見つけ出した英語上達の法則を紹介。

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